歯周病による顎関節症について

歯を磨くイメージ

歯周病は、歯を失ってしまう原因のほとんどともいわれる歯の病気ですが、口が開きにくくなってしまう顎関節症とも関係してくるのです。今回は、歯周病と顎関節症の関係についてご紹介いたします。姶良市で歯周病にお悩みの方は、中山歯科医院までお気軽にご相談ください。

歯周病の原因

 

そもそも歯周病とは、歯茎や歯槽根に炎症が起きてしまう病気のことをいい、初期段階では痛みがなく、気づかぬうちに症状が進行していく恐ろしい病気です。次第に歯がぐらつき始め、重症化してしまうと最悪の場合歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病にかかってしまう主な原因は、プラーク(歯垢)にあります。歯周病菌は酸素の少ないところを好みますので、歯周ポケットで毒素を放出して歯周組織の破壊を促進させます。

顎を抑える女性

顎関節症について

症状

顎関節症の症状には以下のようなものが挙げられます。

  • 口を開ける際にあごの関節や筋肉が痛む
  • 口を大きく開けることができない
  • 口を開け閉めする際に関節の音が鳴る

これらの症状によって、硬いものが食べられなかったり、大きなものを食べにくかったりします。

顎関節症は、重症化すると口が開かなくなってしまうことや、顔が変形してしまう恐れがあり、顎だけではなく肩こりや腰痛、頭痛と全身へ影響を及ぼす可能性も出てくるのです。

原因

顎関節症は、様々な原因によって症状が現れます。基本的には、歯の噛み合わせの異常による可能性が高くあります。また、緊張やストレスによって嚙み合わせのバランスが崩れてしまうことによって、顎の関節に不自然な力が加わって負担をかけてしまうことが原因になる場合もあります。

主な原因は以下になります。

  • 緊張やスポーツ時のくいしばり
  • ストレス
  • 歯ぎしり
  • 悪い噛み合わせ(入れ歯やかぶせ物、詰め物などが合っていない)
  • 片側の歯だけで食べ物を噛む

などが挙げられます。

では、この顎関節症と歯周病ではどのような関係があるのでしょうか。

 

歯周病と顎関節症の関係性について

歯周病により歯がぐらついている場合

歯周病により、歯のぐらつきが生じた場合、症状が出ていない方の歯で噛もうとする方が多いかと思います。

こうなってくると、顎の関節に不自然な力が加わり、顎関節症の症状が出る可能性があります。

歯周病が進行して歯を失ってしまった場合

歯周病が進行して歯を失ってしまった際に、通常であれば歯を補う治療を行います。

しかし、歯を補う治療を行っていない場合、その状態が続くと噛み合わせが合わず、歯がない部分が深い噛み合わせになってしまいます。

噛み合わせが深くなることで顎の痛みを生じてしまいます。

 

歯周病を予防して、顎関節症も予防しよう

歯を磨くイメージ

歯周病の症状が進行して、重症化することによって顎関節症を引き起こす可能性があることがわかりました。顎関節症にならないためにも、歯周病を重症化する前に予防して健康的に保ちましょう。

  • プラークの除去

歯周病の一番の原因はプラークです。このプラークを除去することで歯周病の予防につながるのです。

ご自身に合った正しいブラッシング方法で歯を磨くことが大切になります。歯と歯の隙間に汚れが溜まりやすいため、フロスや歯間ブラシなどを併用してセルフケアを頑張りましょう。

また、プラークは、ご自身での歯磨きで落とすことができませんので、歯科医院で定期的にプロフェッショナルケアをすることが重要です。

  • 規則正しい生活

体の免疫力が低下すると歯周病菌を増殖させてしまう原因になります。免疫機能を低下させないように、栄養バランスの良い食事をとることや、飲酒や喫煙を控えるようにしましょう。特に煙草には血流を悪くして酸素が不足してしまいますので、歯周病菌を増殖させてしまいます。

 

まとめ

今回は、歯周病と顎関節症の関係性や歯周病予防についてご紹介しました。口内を健康に保つと全身の健康につながりますので、皆さんも今回ご紹介した対策を実践してみてください。姶良市で歯周病にお悩みの方は中山歯科医院までお気軽にご相談ください。

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