インプラントの手術の方法には、1回法と2回法があります。 1回法と2回法の違いは、手術の回数だけではありません。
今回は、インプラント手術の1回法と2回法の違いや特徴、メリットやデメリットについても解説します。
姶良市でインプラント治療をご検討されている方は、お気軽に中山歯科医院へご相談ください。
目次
インプラントの構造
インプラントは主に3つの構造でできています。
顎の骨に埋める「インプラント体(フィクスチャー)」被せ物である「人工歯」インプラント体と人工歯を連結する「アバットメント」で構成されています。
主にインプラント体にはチタン、人工歯にはセラミックが使用されることが多いです。
インプラント1回法
1回法は、インプラント手術が1回で完了する手術方法です。
インプラントには「1ピースタイプ」と「2ピースタイプ」があります。
1ピースはインプラント体とアバットメントが一体になっているインプラントです。
2ピースは、インプラントとアバットメントを連結するタイプのインプラントで、2つのパーツからできています。
1ピースのインプラントは1回法に使用されますが、角度の修正が難しいため、最近ではあまり使用されていません。
世界的にも2ピースタイプのインプラントが主流となっています。
1回法の手術の流れ
- 麻酔をして歯肉を切開し、ドリルで穴を開けます。
インプラント体を埋入後、アバットメントを取り付けて歯肉を縫合します。 - 3〜4ヶ月後、人工歯(被せ物)の型取りをします。
- 人工歯の装着をして完成です。
インプラント体を埋入し、連結部であるアバットメントを歯肉から出した状態で歯肉を縫合します。
その後、インプラント体と骨が結合するまで3〜4ヶ月待ちます。
骨が結合したのを確認後、被せ物の型取りをし、装着して完成です。
1回法のメリット
- 手術が1回で終わる
- 手術時間の短縮
- 費用が抑えられる
1回法のメリットは主に患者さんの体や時間、費用の負担が少ないことが挙げられます。
インプラントの手術の時間は、症例にもよりますが一本あたり30分程度です。
1回法のデメリット
- 適応が限られている
- 感染リスクが高まる
1回法のデメリットは、全ての患者さんに手術が適応しないことです。
顎の骨が足りない場合は1回法では難しく、骨を増やす手術が必要となります。(骨造成)
また、2回法に比べて感染リスクが高まるため、免疫が低下しやすい全身疾患がある方は適応外となる可能性があります。
インプラント2回法
2回法は、インプラントの手術を2回に分けて行う方法です。
インプラント体を埋入後、骨が結合するのを確認してから二次手術をします。
2回法の手術の流れ
- (一次手術)麻酔をして歯肉を切開し、ドリルで穴を開けます。
インプラント体を埋入し、歯肉を完全に縫合します。 - 3〜4ヶ月の間、骨の結合を待ちます。
- (二次手術)麻酔をし、歯肉を切開してアバットメントを連結します。
- 歯肉が回復後、人工歯の型取りをします。
- 人工歯の装着をして完成です。
一次手術では、インプラント体を埋入して歯肉を縫合します。
この時アバットメントは取り付けません。
骨の結合が確認できたら、二次手術を行います。
二次手術では再び歯肉を切開し、アバットメントを連結、被せ物の型取り・装着をして完成となります。
2回法のメリット
- ほとんどの症例に適応
- 感染リスクが低い
2回法のメリットは、適応範囲が広いことです。
骨造成が必要な場合でも2回法で手術可能です。
歯肉を一度完全に縫合することで、1回法よりも感染のリスクだけでなく、インプラント脱落のリスクも低いと言われています。
2回法のデメリット
2回法のデメリットは、1回法に比べて治療回数と治療期間がかかることです。
インプラントと骨の結合
個人差はありますが、インプラント体が骨と結合するのにかかる期間は3ヶ月ほどです。
インプラントには主にチタンが使われますが、チタンは体から異物として認識されず、拒否反応が起こりません。
アレルギーにもなりにくく、組織との親和性の高い材質です。
チタンと骨が結合することを「オッセオインテグレーション」といいます。
チタンはインプラントの他にも人工関節などの体の一部としても使われています。
1回法と2回法の通院回数と治療期間
1回法の通院回数は5〜6回、期間は約2〜4ヶ月、2回法の通院期間は9〜10回、期間は4〜6ヶ月です。
しかし、骨がなかなか結合しない場合など、症例によって治療期間が長くなる可能性もあります。
チタンはインプラントの他にも人工関節などの体の一部としても使われています。
姶良市でインプラント治療なら「中山歯科医院」へ
インプラント手術には1回法と2 回法があり、インプラントの種類には1ピースタイプと2ピースタイプがあります。
1回法では、アバットメントを装着したまま歯肉を縫合します。
2回法では、歯肉を一度完全に縫合し、二次手術の際にアバットメントを連結します。
1回法に比べ、2回法の方が治療回数や治療期間は短いですが、症例によっては治療期間が長くなる可能性もあります。
詳しくは当院までご相談ください。
インプラント治療をご検討されている方は、お気軽に姶良市にある中山歯科医院へご相談ください。