歯周病と虫歯の違いとは?それぞれの症状や治療法について

歯周病と虫歯の違い

姶良市にある歯医者【中山歯科医院】​​です。

今回は歯周病と虫歯の違いについて説明します。歯のトラブルは多くあります。その中でも歯周病と虫歯は一般的な口腔疾患ではありますが、具体的な違いについて詳しく知っている人はそれほど多くありません。例えば、歯周病と虫歯は予防策が似ているにもかかわらず、片方のみが発症する場合もあります。これは歯周病と虫歯の根本的な違いが原因です。今回は、歯周病と虫歯の違いに焦点を当てて説明していきます。

■歯周病と虫歯の違いについて

病気が発生する場所の違い

歯周病は、名前が示す通り、歯を周辺組織、特に歯肉に関連する病気であり、歯そのものの病気ではありません。歯周病菌が原因で、プラークや歯石の中にあり、これが歯肉の炎症を引き起こします。病気が進行するにつれて、顎の骨を溶かし、最終的に歯の失ってしまいます。
一方で、虫歯は歯に発生する病気であり、プラークや歯石の異なる種類の細菌【ミュータンス菌】によって起こります。ュータンス菌は酸を作り、歯を徐々に溶かしていき、重度になると象牙質や歯の神経にまで影響を及ぼします。
したがって、歯周病と虫歯は発生する場所が異なり、歯周病は主に歯肉に、虫歯は歯に問題を引き起こすというのが、歯周病と虫歯の口腔内疾患の基本的な違いです。

症状の違い

歯周病と虫歯は、発生する場所だけでなく、それぞれが引き起こす症状も異なります。歯周病は主に歯肉の出血や腫れ、そして顎の骨の減少を伴いますが、直接的な痛みは感じないことが多いです。歯周病が進行すると歯の動揺が生じますが、初期段階では自覚症状が少ないため発見が遅れがちです。
対照的に、虫歯は歯の構造を破壊する疾患で、穴が開き大きく進行するにつれて痛みが出ます。虫歯が象牙質を超えて進行すると、痛みを感じ始め、神経に達するとその痛みはさらに強くなります。はっきりとした痛みがでるため、虫歯に気づきやすいという特徴があります。
痛みがあるかどうかにより、虫歯は自覚症状が明らかで対処がしやすい一方で、歯周病は症状が目立たず、気付かぬうちに進行しやすい、というリスクがあります。

自覚症状があるかどうか

先ほど「自覚症状があるかどうか」で触れた通り、歯周病と虫歯では感じられる自覚症状に違いがあります。歯周病は自覚症状が少ないとされがちですが、それでも完全に無いわけではありません。お口の中の細菌の増加により口臭が発生したり、歯肉の炎症で出血しやすくなることがあります。また、病気が進行し顎の骨が影響を受けると、歯がぐらつき始めます。
顎の骨の減少は歯肉の後退を招き、結果として歯が長く見える現象も歯周病の特徴の一つです。対して、虫歯の場合は「痛み」というサインがあります。虫歯が象牙質を侵すと痛みがでて、神経に達するとさらに強い痛みが感じることがあります。神経がなくなると痛みは消えますが、虫歯は進行を続けるため、痛みがなくなったとしても治療が必要です。

治療法の違い

歯周病と虫歯では、それぞれに応じた治療法が異なります。歯周病の治療は、まずプラークや歯石の徹底的な除去から始まり、患者様自身の口内環境管理がとても大切になります。主な治療目的はお口の中の衛生状態を改善することであり、適切な歯磨き方法の指導も大切です。しかし、病気が進行している場合には、プラーク除去だけでは不十分であり、歯肉の手術が必要となることもあります。
一方で、虫歯の治療では主に患部の除去、歯を削る治療を行います。除去した部分は、詰め物や冠で修復されます。虫歯に関しても、病状の進行度に応じて治療法が変わり、場合によっては神経を取り除く根管治療や、大きく歯を削る必要が生じることがあります。

■歯周病と虫歯を予防するために

歯周病と虫歯の予防には共通する基本があります。まず、日頃から行っていただくセルフケアです。適切で丁寧な歯磨きと歯間ブラシを使用したケアは特に重要です。

歯周病の予防

毎日の歯磨きと歯間ブラシの適切な使用

歯垢をしっかり取り除くために、正しい歯磨きと歯間ブラシの使用が不可欠です。歯周病は歯垢中の細菌が引き起こすため、これらをきちんと取り除くことが重要です。また、マウスウォッシュの併用も歯周病予防に効果的です。

プロのクリーニングと歯石の除去

歯科医院での定期的なクリーニングや歯石の除去は、自宅ケアだけでは難しい部分の清掃を担当します。これにより歯周ポケット内の細菌の増殖を防ぎます。

喫煙の控えめなるか禁止

喫煙は歯周病のリスクを高める要因の一つです。禁煙または控えめな喫煙を心がけることが歯周病予防に役立ちます。

バランスのとれた食事

栄養バランスの取れた食事は、歯周組織の健康に寄与します。特にビタミンCやD、カルシウムを含む食品は歯周病予防に有益です。

定期的な歯科検診

歯科医院での定期検診は早期発見と早期治療につながります。歯周病の初期段階での対応が、進行を防ぐ助けになります。

虫歯の予防

フッ素の利用

フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の発生を防ぎます。フッ素入りの歯磨き剤やフッ素洗口液の使用は効果的です。また、歯科医院でのフッ素塗布も検討されるでしょう。

糖分の制限

砂糖や甘い飲み物の摂取を制限することは、虫歯予防に非常に重要です。これらの食品や飲み物は、口腔内の酸を増加させ、歯質を脆くし虫歯を引き起こす原因となります。

適切な歯磨きと歯間ブラシの使用

歯垢や食物の残りをしっかりと取り除くために、適切な歯磨きと歯間ブラシの使用が欠かせません。

健康的な食事習慣

ビタミンやミネラルを含むバランスのとれた食事は、歯の健康をサポートします。特にカルシウムやリンは歯のエナメル質を強化します。

定期的な歯科検診

歯科医院での定期検診は、虫歯の早期発見と予防策の提案につながります。定期的なフッ素塗布も虫歯予防に効果的です。

■姶良市で歯周病治療なら中山歯科医院へ

歯周病と虫歯の違いについてご紹介しました。
歯周病と虫歯は異なる疾患であり、それぞれの特徴や治療法、予防法が存在します。どちらも正しい理解と適切なケアが重要です。姶良市で歯医者をお探しの方は中山歯科医院まで、お気軽にご相談ください。正しい情報と専門的なケアで、健康な歯を維持しましょう。
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